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私が出会った、通称「クーポン君」― ホットペッパーは彼の相棒 ―

婚活をしていると、世の中にはいろんな男性がいるんだなぁ、と

しみじみ思い知らされることがあります。

今日お話しするのは、私が心の中で「クーポン君」と名付けた男性について。

( 念のため補足しておくと、あだ名は心の中だけで使用しています。)

■ 出会い、そして初デート

婚活イベントでマッチングしたその男性は、

プロフィールだけ見れば何ら問題ない、ごく普通の会社員でした。

ところが、初めてのカフェでのデート。

お店を決める段になったとき、彼はおもむろにカバンをごそごそし始めました。

取り出したのは―ホットペッパー!!

「このあたりでどこかいいお店…」とページをめくる彼。

目線はもっぱら、ページの端っこに印刷されたクーポン欄に注がれていました。

☕彼のお店選びの基準(推定)

・クーポンがある ✅

・クーポンの割引率が高い ✅✅

・料理の内容・雰囲気・立地…(多分優先順位は低め)

私は静かに心の中で呟きました。

「……クーポン君だ。」

こうして彼のニックネームは決まりました。

■2回目のデートと、私の心の離脱

2回目のデートも、当然のようにホットペッパーが登場。

「ここ、ドリンク1杯無料になるクーポンがあって」

私は悟りました。

節約と、ケチと、経済観念の違い。

それはどれも似ているようで、まったく別物です。

節約は目的のある我慢。

でも毎回のデートをクーポン軸で設計されると、

「大切にされている」という感覚がじわじわと消えていったのです。

誤解がないようにお伝えしておきたいのですが

クーポンを使うこと自体は、もちろん悪いことではありません。

上手に活用できる人は、生活力があって素敵だと思います。

ただ、婚活のデートに限って言えば

お店選びの「軸」がどこにあるかはその人の価値観が少しだけ透けて見える瞬間

でもあるかもしれません。

2回のデートを経て、私はお断りを決めました。

■クーポン君とのお別れに際して思うこと

彼は悪い人ではありませんでした。

むしろ誠実で、真面目で、誰よりも貯蓄力もありそうでした。

ただ、金銭感覚というのは生活の隅々まで染み渡るもの。

結婚するということは、その価値観と毎日一緒に暮らすということ

でもあります。

■おわりに

そんなクーポン君と、数年後にばったり再会しました。

場所は、ショッピングセンター。

彼は女性と並んで歩いていました。

デート中、という雰囲気でした。

後から人づてに聞いた話では、ご結婚されたようです。

数回しか会っていないのに、なんだかすごく懐かしかったのを覚えています。

そして、じんわりと嬉しかった。

私も、そのころにはもう結婚していたので。

それぞれの場所で、それぞれに幸せな生活を送っている。

それって、すごくいいことだなぁと思いました。

今日も結婚相談所では、さまざまな出会いが生まれています。

婚活は、価値観の合う人を探す旅。

失敗じゃなくて、「この人じゃない」とわかる旅だと思えば、

クーポン君との2回のデートも、ちゃんと意味があったと思います。

出会ったすべての人が、どこかで幸せでありますように。

カウンセラーとして、

そしてかつて婚活をした一人の女性として、心からそう思っています。

ウィンクブライダル 山﨑

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