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婚活をしていると、世の中にはいろんな男性がいるんだなぁ、と
しみじみ思い知らされることがあります。
今日お話しするのは、私が心の中で「クーポン君」と名付けた男性について。
( 念のため補足しておくと、あだ名は心の中だけで使用しています。)
婚活イベントでマッチングしたその男性は、
プロフィールだけ見れば何ら問題ない、ごく普通の会社員でした。
ところが、初めてのカフェでのデート。
お店を決める段になったとき、彼はおもむろにカバンをごそごそし始めました。
取り出したのは―ホットペッパー!!
「このあたりでどこかいいお店…」とページをめくる彼。
目線はもっぱら、ページの端っこに印刷されたクーポン欄に注がれていました。
☕彼のお店選びの基準(推定)
・クーポンがある ✅
・クーポンの割引率が高い ✅✅
・料理の内容・雰囲気・立地…(多分優先順位は低め)
私は静かに心の中で呟きました。
「……クーポン君だ。」
こうして彼のニックネームは決まりました。
2回目のデートも、当然のようにホットペッパーが登場。
「ここ、ドリンク1杯無料になるクーポンがあって」
私は悟りました。
節約と、ケチと、経済観念の違い。
それはどれも似ているようで、まったく別物です。
節約は目的のある我慢。
でも毎回のデートをクーポン軸で設計されると、
「大切にされている」という感覚がじわじわと消えていったのです。
誤解がないようにお伝えしておきたいのですが
クーポンを使うこと自体は、もちろん悪いことではありません。
上手に活用できる人は、生活力があって素敵だと思います。
ただ、婚活のデートに限って言えば
お店選びの「軸」がどこにあるかはその人の価値観が少しだけ透けて見える瞬間
でもあるかもしれません。
2回のデートを経て、私はお断りを決めました。
彼は悪い人ではありませんでした。
むしろ誠実で、真面目で、誰よりも貯蓄力もありそうでした。
ただ、金銭感覚というのは生活の隅々まで染み渡るもの。
結婚するということは、その価値観と毎日一緒に暮らすということ
でもあります。

そんなクーポン君と、数年後にばったり再会しました。
場所は、ショッピングセンター。
彼は女性と並んで歩いていました。
デート中、という雰囲気でした。
後から人づてに聞いた話では、ご結婚されたようです。
数回しか会っていないのに、なんだかすごく懐かしかったのを覚えています。
そして、じんわりと嬉しかった。
私も、そのころにはもう結婚していたので。
それぞれの場所で、それぞれに幸せな生活を送っている。
それって、すごくいいことだなぁと思いました。
今日も結婚相談所では、さまざまな出会いが生まれています。
婚活は、価値観の合う人を探す旅。
失敗じゃなくて、「この人じゃない」とわかる旅だと思えば、
クーポン君との2回のデートも、ちゃんと意味があったと思います。
出会ったすべての人が、どこかで幸せでありますように。
カウンセラーとして、
そしてかつて婚活をした一人の女性として、心からそう思っています。
ウィンクブライダル 山﨑
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