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婚活における「配慮」とは。ルールを守るだけでは足りないもの

お見合いには「申込み側が、受け側の希望を優先する」というルールがあります。

たとえば県外の方へお申込みをすれば、申込み者側が県外の指定場所まで出向く。

これは婚活のマナーとして広く知られていることですし、
申込む段階で皆さんそれを承知の上でいらっしゃいます。

ルールはルール。それ自体に異論はありません。

ただ、時々ふと思うことがあります。

先日、お盆のお祭りの時期に、香川から県外へ、お見合いのために出向かれた女性会員さんがいらっしゃいました。

1年で最も混み合う時期。
そんな中、慣れない土地まで足を運んでくださったのです。

ルール上は当然のこと。

でも、受け側の「来てもらって当然」という空気を感じると、少しだけ寂しい気持ちになることがあります。

せっかくの本気度や誠意が、当たり前のものとして扱われてしまうような。

これは交際が始まってからも、形を変えて表れることがあります。

デートの場所をいつも自分の居住地の近くに設定する男性。
悪気があるわけではないのでしょう。

でも、相手が電車を乗り継いだり、車を走らたり。
時間とお金をかけて来てくれていることに、少し想像力を働かせてみてほしいと思うのです。

以前、こんな会員さんもいらっしゃいました。

東京にお住まいの女性が、香川のウィンクブライダルの男性会員様にお申込みをされたときのことです。

日程調整の際、男性側から「中間地点の関西で」というご提案がありました。
負担を分け合おうという、ごく自然な配慮だったと思います。

ところがその女性は、「香川まで会いに行きます」とおっしゃり、
本当に飛行機で香川までいらっしゃいました。
空港からはバスを乗り継ぎ、会場まで駆けつけてくださったのです。
時間も、お金も、労力も、決して少なくなかったはずです。

汗を拭いながら、爽やかに挨拶してくださった彼女は、プロフィール写真と同じ服装で来てくださっていました。

「すぐに分かるように」という、ささやかな、でも確かな心遣いです。

残念ながら、そのご縁は実りませんでした。
それでも私の中で、彼女の姿は今でも鮮やかに残っています。

ルールの上では優遇されている側であっても、それに甘えず、
自分にできる最大限の配慮を尽くす。

そういう方だったからこそ、忘れられないのだと思います。

ルールは、公平性や物事を進めやすくするためにあります。
でも、ルールに従うことと、相手への配慮を忘れてしまうことは、本来別の話のはずです。

「来てもらって当然」ではなく、「来てくれてありがとう」。

その一言があるかないかで、相手が感じる印象はまったく違うものになります。

そしてこの小さな気遣いができるかどうかは、
実はその先の交際や結婚生活でも、同じように表れてくるものではないかと私は感じています。

婚活は、条件やルールだけでは測れません。

相手の負担にどれだけ想像力を働かせられるか。

それもまた、パートナーとしての大切な資質のひとつなのだと思います。

あの日、汗を拭いながら笑顔で駆けつけてくれた彼女のように。


ウィンクブライダル 山﨑

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